今日は、砂村かいりさんの
『アパートたまゆら』をご紹介したいと思います。
○ キュンキュンしたい人
○ 最近恋から遠ざかっている人
○ 恋がしたい人
には、おすすめの1冊です。
基本情報とあらすじ

タイトル:アパートたまゆら
著者:砂村かいり
発行日:2021.3.18
発行所:KADOKAWA
砂村かいりさんは、
小説コンテストの恋愛部門<特別賞>を
二作同時に受賞し、受賞作である
「アパートたまゆら」と「炭酸水と犬」で
デビューした作家さんです。
木南紗子は、潔癖症の会社員。
ある日、友人との飲み会帰り、
店にアパートの鍵を忘れてきてしまい、
困り果てていたところに、
アパートの隣人である琴引さんが帰ってきた。
琴引さんは、紗子を部屋に泊めてくれて、
そこから2人の交流が始まる。
琴引さんは、会社員だけど、
副業で書評を書いたり、
飲食店のレビューを書いたりしている。
おすすめの本を借りたり、
作ったアップルパイを持っていったり、
お互いの部屋を行き来する。
紗子が、琴引さんへの気持ちに
気づいたのは割と早かったんだけど、
その後の展開はものすごくゆっくり。
でも、このゆっくりと進む、
不器用にも見える恋だからこそ、
たくさんの「キュン」をくれる。
元カレの久米が、
ありえないタイミングで登場したり、
思いもよらない展開になってしまって、
「えー!なんでなんで!?なんでその展開ー!?」
と、楽しく一喜一憂できます。
恋したい欲が爆発

Instagramで、フォローさせていただいている方が、
「読んだよ」とストーリーズに上げていたのを見て、
気になったので読んでみることにしました。
面白い小説というのは、
世の中にたくさんあるものだけど、
その中で「お気に入り」に分類されるためには、
登場人物のことが「好き」というのが
絶対条件になると思っています。
この小説は、その点で◎です。
紗子も、琴引さんも、わたしは大好きです。
言葉づかいやしぐさ、表情など、
読んでいると頭の中に映像が鮮明に浮かんできます。
それは、五感の使い方がうまいからだと思う。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚
その全てを使って、
その場面の空気感を伝えてくれています。
読み終わったあとは、
自分の中に2人が住み着いているような感覚になる。
2人の恋の進捗は、ものすごく遅いんだけど、
だからこそ、言動や展開の1つ1つに対する
想いが伝わってくる。
思ったような展開にならなかったときは、
紗子と同じように地団駄を踏んだし、
いい感じの展開になったときは、
紗子と同じようにニヤニヤしながら読みました。
恋のときめき、キュンとする感じを、
これでもかと思い出させてくれて、
恋したい欲が爆発した物語でした。
気になった方は、
ぜひ読んでみてください(´ω`*)
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