今日は、樺沢紫苑先生の
『精神科医が見つけた3つの幸福』を
ご紹介したいと思います。
○ 幸せになりたい人
○ 成功したい人
○ お金が1番大切だと思っている人
に、ぜひ読んでもらいたい本です。
科学的な「幸せになる方法」

タイトル:精神科医が見つけた3つの幸福
著者:樺沢紫苑
発行日:2021.3.22
発行所:飛鳥新社
精神科医でありながら、
60万部を超えるベストセラーである
『アウトプット大全』の著者でもある
樺沢紫苑先生の本です。
樺沢先生の本は好きで、
もう何冊も読んでいるのですが、
この本は、
わたしが今まで学び、実践してきたけど、
言語化できなかったことが、
しっかりと言語化されている本でした。
「幸せになりたい」とは
誰もが思うことだと思います。
「幸せとは何か?」
「どうしたら幸せになれるのか?」
という疑問に対する答えが、この本にはあります。
幸福とは脳内物質の分泌だった
人が幸せを感じているとき、
脳内では様々な物質が分泌されています。
なんと、100種類以上の幸福物質が
分泌されているんだそうです。
このうちの「3大幸福物質」である
「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」
について詳しく書かれているのが本書です。
「セロトニン」は、健康の幸福。
心と身体の健康のことです。
「オキシトシン」は、つながりと愛の幸福。
家族や友人、人間関係のこと。
「ドーパミン」は、お金や成功の幸福。
地位や名誉などもこれにあたります。
この3つの幸福を手に入れることが
幸せになりたいわたしたちの理想です。
わたしたちは、
「幸せになりたい」と思ったとき、
「成功したい」
「お金があればもっと幸せになれる」
と思いがちです。
ですが、3つの幸福には、
実は、優先順位 があるんです。
この優先順位を間違えると、
幸せどころか、不幸になってしまいます。
その、正しい優先順位とは、
1.セロトニン的幸福
2.オキシトシン的幸福
3.ドーパミン的幸福
この順番です。
多くの人は、いきなり
お金や成功などのドーパミン的幸福を求めます。
仕事ばかりして、成功はしたけど、
家族関係が最悪だとか、
体を壊してしまった、という話はよく聞きますよね。
お金もある。家族の仲もいい。
だけど、病気になってしまった。
というのも「幸せ」とは言えません。
1番大切なのは、心と身体の健康。
次に、家族や友人などの人間関係。
最後に、お金や成功。
この順番で大切にして、
この順番で積み上げていくことで、
3つの幸福を手に入れることができます。
「BE」の幸福、「DO」の幸福

わたしは幸福学の研究をしていて、
ブログを書いているのですが、
そこでもよく、
「小さな幸せに気づくことが大切」と言っています。
それはつまり、セロトニン的幸福と
オキシトシン的幸福に気づく、ということです。
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は
「BE」の幸福であり「そこにある」幸福です。
体のどこにも痛みがない、という幸福。
青い空を見ることができる幸福。
家族と顔を見て話ができる幸福。
「そこにある」と「気づく」幸福。
こういう、一見「薄味」な幸福が、
「BE」の幸福であり、
セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福です。
この幸福は「薄味」なので、
気づこうとしなければ気づくことができません。
だけど、確実に、あなたにもあります。
この2つの幸福は、逓減しづらいのが特徴です。
ずっと続く幸せを手に入れるためには、
この2つの幸福が欠かせません。
反対に、ドーパミン的幸福は、
行動や努力の結果で得られる幸福です。
つまり、「DO」の幸福。
この「DO」の幸福は、「濃い味」です。
だから癖になります。
「もっともっと」欲しくなり、
いきすぎると依存症になってしまう危険性があります。
ドーパミン的幸福は、逓減します。
お金を得たり、モノを買っても、
幸せを感じるのは一時的で、
すぐにまた「もっともっと」と欲しくなります。
わたしがこの本を読んで1番勉強になったのは、
3つの幸福の順番を間違えないことと、
バランスが大切だということです。
先ほども言ったように、
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は
とても薄味です。
はっきり言ってしまうと、
飽きる。つまらない。
でも、その2つはとても大切で、
幸福の基盤となるものです。
その静かな幸福の中に、
スパイス的な立ち位置として
存在しているのが、ドーパミン的幸福です。
自分(心と身体の健康)を大切にして、
家族や友人を大切にして、
そのあとで、仕事を頑張ってお金を手に入れる。
ドーパミン的幸福だけを追い求めても
幸せにはなれないし、
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福だけでも
やはり幸せにはなれません。
順番とバランス。
この2つがポイントです。
セロトニン的幸福を手に入れる方法

本書では、セロトニン的幸福、
オキシトシン的幸福、
ドーパミン的幸福を手に入れる方法を
それぞれ7つずつ紹介されています。
ここでは、わたしが本書を読んで、
実践し始めたことを1つ紹介したいと思います。
それは「体調スキャン」です。
朝目が覚めたら、布団の中で、
自分の身体を意識でスキャンするんです。
・身体にだるさはないか?
・疲れは残っていないか?
・身体に痛みはないか?
など、自分の身体の状態を把握します。
人は、風邪をひいたり、
怪我をしたときには、
健康のありがたみを感じますが、
具合いがよくなって元に戻ると、
健康のありがたみを忘れてしまいます。
自分の身体の健康に気づけない人は、
健康じゃなくなったときも気づけない
と樺沢先生は言います。
朝、自分の身体を意識でスキャンしたら、
「今日の体調は80点」のように点数をつけます。
そして、その理由を考えます。
例えば、眠くてまだ寝足りないから60点。
昨日は寝るのが遅くなってしまったから、
今日は早めに寝るようにしよう、
などと対策をうつこともできます。
この方法だったら、いいときも悪いときも、
身体の状態に意識を向けることができます。
悪かったら、対策をうてばいいし、
よかったら、健康なことに感謝できます。
とてもいい方法だなと思いました。
本書には、3つの幸福を手に入れる方法が
たくさん載っています。
勉強になること、参考になることが
必ず見つかるはずです。
ぜひ、読んでみてください(´ω`*)
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