今日は、トマス・J・スタンリーさんと、
ウィリアム・D・ダンコさんの著書
『となりの億万長者〔新版〕』を
ご紹介したいと思います。
○お金持ちになりたい
○お金の不安をなくしたい
○資産形成を頑張りたい
という人におすすめの1冊です。
資産を築く7つのポイント

タイトル:となりの億万長者〔新版〕
著者:トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ
訳者:斎藤聖美
発行日:2013.8.25
発行所:早川書房
著者の2人は、お金持ちの人を研究しようとして、
高級住宅街へ出向いていました。
ところが、高級住宅街に住んで、
高級車に乗っている人たちは、
あまり資産を持っていないことに気づきました。
そして、大きな資産を持っている人たちは、
高級住宅街に住んでいないことにも気づいたのです。
彼らは、本当のお金持ちを調べていくうちに、
資産を築く7つのポイントを見つけました。
1.彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する
2.彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
3.彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
4.彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない
5.彼らの子供たちは、経済的に自立している
6.彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ
7.彼らは、ぴったりの職業を選んでいる
『となりの億万長者〔新版〕』早川書房
資産を築くのに大切なのは、
宝くじに高額当選することでも、
親から莫大な遺産を受け取ることでも、
高い年収を稼ぎだすことでもない、というのです。
大切なのは、
1.自分をコントロールする精神力
2.犠牲をいとわぬ態度
3.勤勉さ
という、いわゆる マインド です。
資産を築いてお金持ちになるのは、
世の中の人たちが思っているより
ずっとずーっと地味です。
だけど、地味だからこそ、
誰でも億万長者になれる可能性があります。
お金持ちへの第一歩
お金持ちと聞くと、高級住宅街に住んで
高級車に乗って、何度も海外旅行に行って、
パーティー三昧、買い物三昧、
というイメージはありませんか?
もし、そういうイメージを持っているなら、
新しいイメージに書き換えた方がいいかもしれません。
先ほどのような生活をしている人は、
確かに高い年収を得ているかもしれませんが、
資産はあまりありません。
なぜなら、使っているからです。
本当のお金持ちは、贅沢な暮らしはしていません。
「お金持ちはケチ」なんていう言葉を
どこかで一度は聞いたことがあるかもしれません。
お金持ちの人は、お金を無駄にはしません。
どちらかというと、その生活は、
「質素」という言葉が近いかもしれません。
それをよく表しているのが、次の文章です。
金持ちの特徴を三つの言葉で言い表せば、倹約、倹約、倹約である。
『となりの億万長者〔新版〕』早川書房
お金持ちは、お金をたくさん使わない。
お金をたくさん使わないから、お金持ちになったのです。
わたしたち日本人も、
「モノをたくさん持っているのが豊かさの象徴」
という概念を持っている人が多いと思います。
戦後、何もかもなくなってしまった日本が、
ここまで豊かになりました。
その中で、
「モノをたくさん持っているのが豊かさの象徴」
という概念が刻み込まれたのだと思います。
だから、人はモノを買う。お金を使う。
ですが、それではお金持ちにはなれません。
まずは、「モノ」と「豊かさ」を
切り離して考えるのが大切です。
自分の部屋を見回してみて、
たくさんのモノに囲まれているようなら、
次の言葉を贈ります。
ものをふんだんに持っていないと裕福ではないと思い込んでいる。(中略)ものにこだわらない人は、自分たちより劣る人間だと信じ込んでいる。
『となりの億万長者〔新版〕』早川書房
「モノ」と「豊かさ」は関係ない。
まずはそこを徹底して刻み込みましょう。
子どもには無闇にお金を与えない
お金持ちの人は、
親からの経済的援助を受けていないといいます。
また、自分の子どもへの経済的援助も、
よく考えておこなわないと、
子どもの資産形成を邪魔してしまうといいます。
経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる。
『となりの億万長者〔新版〕』早川書房
親からたくさんお金をもらえば、
その分たくさんの資産を築けそうなものですが、
実際はその逆だというのです。
これは、本当によく分かります。
わたしと夫は、結婚してからも、
何度も実家の家族から経済的な援助を受けていました。
貯金はいつもゼロ、
なのにローンを組んでは買い物ばかりしていました。(笑…えない)
わたしたちがまじめに家計管理を始め、
貯金できるようになったのは、
家族からの経済的援助を受けなくなってからです。
不思議ですが、本当のことで、
著者やお金持ちの人が言っているのが
本当のことだと分かります。
わたしには娘がいますが、
娘にはお金の管理が
しっかりできる人になってもらいたいので、
経済的援助についてはよく考えようと
改めて思いました。
蓄財優等生になろう
この本は、蓄財優等生と蓄財劣等生の比較として
2人の人物が出てきて、
それぞれの生活や考え方を教えてくれる本です。
蓄財優等生(お金持ち)には、
共通の特徴があり、
蓄財劣等生にも、やはり共通の特徴があります。
それらを見て、学ぶことで、
蓄財優等生になることができます。
最初にお話した、
資産を築く7つのポイントについて、
たくさんの事例を用いて話してくれているので、
読みやすく、分かりやすい本になっています。
資産形成を頑張りたい、
お金持ちになりたい、という人は、
ぜひ読んでみてください(´ω`*)
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