今日は、水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』をご紹介したいと思います。
○夢がない
○やりたいことが見つからない
○自分のことがよく分からない
という方に、とてもおすすめの一冊です。
基本情報
タイトル:夢をかなえるゾウ0(ゼロ)
著者:水野敬也
発行日:2022.5.24
発行所:文響社
ベストセラーシリーズの最新刊
シリーズ累計450万部を誇る、『夢をかなえるゾウ』シリーズの最新刊です。
このシリーズは、ゾウの顔を持つ神さまガネーシャが、夢をかなえる方法を教えてくれる本です。人間とガネーシャの会話で物語が進むストーリー形式になっているので、読みやすくて分かりやすく、とても人気です。
『夢をかなえるゾウ1』『夢をかなえるゾウ2』「夢をかなえるゾウ3』『夢をかなえるゾウ4』と続いてきていますが、ここにきて『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』です。
今までは、夢をかなえるための方法を教えてくれていましたが、0(ゼロ)では、夢がない若者のために、「夢の見つけ方」を教えてくれます。
最初のページから、「夢が、ない……やて?」と、大きな口を開けて驚いているガネーシャのイラストとセリフがあります。
「夢を見つけたい」「自分の人生の目的はなんだろう?」と、誰しも一度は考えたことがあると思います。
ガネーシャと共に、自分の人生、そして夢について、いま一度しっかりと考えてみませんか?
ガネーシャの教えをピックアップ
本書は、ストーリーの中で、ガネーシャが様々なことを教えてくれるのですが、巻末で、そのガネーシャの教えが全てまとめられているので、とても分かりやすいです。
今日は、ガネーシャの教えの中から、個人的に大切だと思ったものを3つピックアップしてお伝えしたいと思います。
1.好きな匂い、物、人、場所を見つける
わたしも「夢がない」「やりたいことがない」「やりたいことが分からない」というタイプです。こういうタイプの人は、自分の中に「誰か他の人」の考えや価値観がたくさん入り込んでいることが多いです。
小さい頃は、「夢」や「やりたいこと」があったはずなんです。ですが、親や先生や友だちに「そんなの無理だよ」「お前にはできない」などと言われて諦めたり、挫折して諦めたり、ということを繰り返すうちに、「夢を持っていてもかなわない」と思うようになります。
また、他の人の顔色を窺って、自分の気持ちや意見を言えないことも多いです。
そうやって、自分の中に、「誰か他の人」の考えや価値観がたくさん入り込んでしまい、自分自身の気持ちや考えが分からなくなってしまうんです。
ガネーシャは、好きな匂い、物、人、場所を見つけるのが大切だと言います。それは、自分の本当の気持ちや感覚を呼び覚ますことでもあります。
夢や、やりたいことを見つけようと思っているのに、自分の気持ちや感覚が分からないのでは、見つけるのは不可能ですよね。
まずは、自分の感覚を呼び覚ましましょう。
自分が本当に好きなものとは、自分が「本当は」好きなものなのかもしれない。
『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』水野敬也著 文響社
2.過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける
生きていれば、失敗したり、挫折したり、絶望を感じることもたくさんあります。
自分には無理だ、もう諦めようと思うことも多いと思いますが、そんなとき、ガネーシャは「すべて伏線だ」と唱えろと言います。
諦めずにいるためには、希望が必要です。自分自身を信じたり、自分の未来を信じたりする、「信じる力」が必要です。
信じるためには、「今までのことは全て伏線だ」と思うことが大切です。
今までの苦しみや悲しみ、みじめな出来事などは、これから夢を見つけて幸せになる、という人生のドラマの伏線です。
映画やドラマも、主人公が最初から最後まで幸せだったら、絶対につまらないですよね。紆余曲折あり、つらいこともたくさんあったけど、最後には自分らしく幸せな人生を送る。それが素敵なシナリオですよね。
同じように、今つらいことがあったとしても、「これは伏線だ」と唱えることで、これからはきっといいことが起きる、人生を変えることができる、と信じることができるのです。
僕が会社で苦しんできたのも、自分の好きなものを遠ざけレールの上を行く人生を歩んできたのも、すべて、これから、”本物の夢”を見つけるために必要な伏線だったんだ。
『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』水野敬也著 文響社
3.やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
3つ目は、この本の中でもめずらしい「ワーク形式」です。
①まず、やりたくないことを全部書き出す
②やりたくない(面倒だ)けれど、やった方が良いと思うことを消す
③やりたくないことをひっくり返して、やりたいことに変える
自分の感情の表面だけではなく、もっと奥の感情を見て、自分が「大事だ」と思っていることは、消します。
③は、言葉遊びのように感じるかもしれませんが、潜在意識は否定形を認識できないという特徴を捉えた、とてもいい方法です。
例えば、「満員電車に乗りたくない」は「自転車通勤、自動車通勤がしたい」に言い換えられるし、「会社の飲み会に参加したくない」は「仲の良い人たちと楽しく飲みたい」に言い換えられます。
「やりたくない」と考えると、気分は暗くなりますが、「やりたいこと」というふうに考えると、気分はとても明るくなります。
自分の本音が見つかりやすいので、ぜひ一度、ノートに書き出してみてください。
偉人の知恵
この本には、偉人の言葉や経歴などがたくさん出てきて、とても面白く勉強になりました。
特に何度も登場していたのが、ヴィクトール・フランクルさんの『夜と霧』です。わたしはこの本を読んでいたので、「うんうん、そうだよね」と納得しながら読むことができました。まだ読んだことのない方は、『夜と霧』を読むことで、ガネーシャの教えをより深く理解することができると思います。
『夜と霧』のレビュー記事はこちらです。
この本を読みながら、著者の水野さんは、たくさんの本を読み、たくさん調べたのだろうなと思いました。
この本は紙が薄めなので、そこまでの厚さは感じませんが、実は541ページあります。けっこうな量ですよね。それでも、読みやすく、楽しく読めるのはさすがだと思います。
この本を読んだら、他のシリーズも読みたくなったので、また1から読もうかなと思いました。とても面白い本でしたので、ぜひ読んでみてください(´ω`*)
ブログランキングに参加しています。
▼▼▼
にほんブログ村
読書日記ランキング
本をお得に読む方法
Amazonの月額制サービス、kindleunlimited。200万冊以上が読み放題。
小説、実用書、ビジネス本、雑誌もあります。月額980円。最初の30日は無料です。
1~2冊読んだら元が取れる、お得なサービスです。
コメント